私が中学生の時、新米だけどかなり美人の英語の先生がいました。
その先生は日頃からクラスのやんちゃ男子グループから
いじられていましたが、いじられても挫けず明るい先生でした。
ある日の英語の授業前のことです。その日はすごく暑かったので、
窓を全開で先生を待っていました。授業開始のチャイムと共に
先生が教室に入ってきて数分後…、
何か鼻を突く匂いが教室内を充満させました。
誰かのオナラとかそんな次元の匂いではなかったです。
学校の近所にはなかったですが、牛舎の中のような匂いでした。
みんな外からの匂いだと思い、窓を閉めようとしたのですが、
やんちゃグループのリーダー格の男子が立ち上がって
「みんな窓閉めちゃだめだよ!!臭いのは中なんだから!!」と
言い放ったのです。
一部のやんちゃ男子達がどっと笑い、先生は、ぎゃぁーっと
ヒステリックに怒りちらし、すぐ教室から出て行ってしまいました。
私含め、ほとんどの生徒はきょとんとしていましたが、
そのまま先生のいない教室は窓を閉めなくてもいつのまにか
匂いはなくなりました。
数分後、なんとなくまだ怒っているのかどうかわからないような
中途半端な態度で先生が戻ってきてからも匂いはしなかったので、
その匂いの正体が本当に先生のものだったのか今もわかりません。
ただ、その先生はいつも「ワキガ先生!!」といじられていたのです。
当時私は「ワキガ」がなんなのかも知らず、
なんとなく「あの先生、脇が臭いらしいよ」といううわさしか
聞いておらず実際に匂いを嗅いだ事もなかったので、
この騒動の後、あの匂いがワキガなのか…!??と、
はっとしたのを覚えています。
この騒動をきっかけに、「ワキガは広範囲に刺激臭をまき散らすもの」と
強烈に印象づけられました。
今思えば、先生は慌てて脇汗を拭き、脇汗パッドみたいなものを
貼りに更衣室に戻ったのではなかろうかと思わずにはいられません…。
あの先生美人だったのになぁ…。